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治療中の歯を放置している

TROUBLE 4

TROUBLE 4
治療中の歯を放置している
治療途中で放置・・・与える影響
根の治療途中で放置

歯の神経を取り除く治療を行なった後や歯の神経が腐ってしまい根管治療を行っている場合など、主に歯の内部の治療を行っているときは、中断すると後のダメージが特に大きくなります。

歯の内部は象牙質という部分で、歯の表面のエナメル質という白い部分と比較して抵抗力が弱い部分です。あまり放置されると、虫歯が進行したり、根の内部がどんどん汚染されていきます。
根の治療は、痛みがなくなった後も治療に回数がかかることも少なくありません。しかしここで中断になってしまうと、歯の寿命を一気に縮めるので、注意が必要です。最初は根の治療後は土台をたてて被せ物ができる状態であったとしても、むし歯が進行してしまうことによって、根っこそのものを残すことができなくなる場合もあります。また根の治療中は神経が通っていた部分が空洞になっているため、力に対して大変弱くなっています。最悪の場合、歯が割れて抜歯になってしまいます。

かぶせ物などの型を取ったままの放置

型を取った後でも、歯は口の中で少しづつ移動することも多く、出来れば時間を開けずに完成品の被せ物を取り付けるほうが、精度の面で良い結果となります。

型を取って1~3ヶ月経過してしまうと、被せ物の適合性がずれてしまうことも多く、調整に余分な時間がかかったり、最悪の場合作り直しになることもあります。また、削ったままの部分に仮歯をつけますが、あくまで「仮」なので、封鎖性も弱く、表面の汚れが取れにくかったりします。そのため、隙間から唾液や細菌が入り、せっかくむし歯を取りきって形を整えていたのに、また虫歯治療からの再開になってしまうことが多いです。最悪の場合、最初は神経が残せていたのに、虫歯が進行してしまったため神経を取る処置が必要になってしまったり、抜歯になってしまうこともあります。

仮歯のままの放置

一時的に見た目が元に戻るのが、プラスチック状の樹脂で、歯に被せ物などを作る仮歯です。長期間の使用には素材的に耐えることが出来ません。

仮歯は時間が経過すると、次第にすり減ります。すり減ってしまった部分は歯の移動によって補正が起こり、咬み合わせ面の被せるために削ったスペースが、どんどん失われます。改めて治療を開始した時点では、スペース不足のため、追加で歯を削ることとなり、特に歯の神経をギリギリで保存した場合など、神経を残せなくなってしまうこともあります。

応急処置の放置

親知らずなどが腫れた際、歯の周囲を洗浄したり、膿を出すために、歯茎の一部を切開するなどして、応急的な処置が行なわれます。一時的に症状が改善すると、そのままで様子を見たくなりますが、あくまで対症療法に過ぎず、原因となっている汚れや細菌など塊は歯茎の内部にそのままになっているため、しばらくすると前よりももっと腫れることもしあります。
応急的処置を繰り返すだけでは、だんだん状態が悪化する場合も多いので要注意です。

抜歯しなければならない歯の放置

親知らずやむし歯など、抜歯しなくてはならない歯をそのままにしておくのは危険です。
むし歯が進行し、むし歯菌の影響で歯茎が大きく腫れたり膿むだけでなく激しい痛みを伴います。
抜歯が必要と判断された場合、応急処置で一時的に痛みが緩和したとしても、抜歯することをお勧めします。

治療方法

治療途中で放置すると、状態が改善していくことはなく、悪化の一途をたどってしまいます。確かに、痛みがなくなってしまうと、ホッと一安心して気が緩んでしまいますよね。
しかし、痛みからの解放がゴールではなく、ご自分の大切な歯を、いかに長く大切に使ってあげるかということを考えると定期的なメンテナンスによる口腔内状態の維持・病気の早期発見・早期治療ということが、とても大切になります。

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